アート・インキュベーション
2025年度CCBTアーティスト・フェロー活動報告会「『これからのコモンズ』への応答」

開催概要
*YouTubeのCCBTチャンネルより配信予定 登壇:上田麻希(嗅覚アーティスト)、岸裕真(アーティスト)、土井樹(音楽家、複雑系研究者、Alternative Machine Inc. シニアリサーチャー)、藤嶋咲子(アーティスト)、山内祥太(アーティスト)、四方幸子(キュレーター、批評家)、清水知子(文化理論、東京藝術大学教授)、津川恵理(建築家、ALTEMY代表)、 関治之(一般社団法人コード・フォー・ジャパン 代表理事)、水野祐(法律家/シティライツ法律事務所) モデレーター:布施琳太郎(アーティスト)
CCBTのコアプログラムのひとつ「アート・インキュベーション」は、クリエイターに新たな創作活動の機会を提供し、そのプロセスを市民(シビック)に開放することで、都市をより良く変える表現・探求・アクションの創造を目指すプログラムです。公募・選考によって選ばれる5組のクリエイターは、「アーティスト・フェロー」として、企画の具体化と発表、創作過程の公開やワークショップ、トークイベント等を実施し、CCBTのパートナーとして活動しています。 2025年度は、上田麻希、岸裕真、土井樹、藤嶋咲子、山内祥太の5組がアーティスト・フェローとして活動。2025年7月からの活動期間で、活動テーマ「これからのコモンズ」にそれぞれの視点から応答し、多彩なプロジェクト —— 媒体(メディウム)としての空気とその循環を捉えるための多角的な実験、植物的視点から現代のAIを捉え直した「植物知性(BI)」の開発、微細な環境変化(微気象)を手がかりに天気を問い直す試み、ゲームの手法・メディアを用いて見過ごされがちな声を掬い、交わる場を生み出すインスタレーション、いつもの公園に未知なる状況を生み出したパフォーマンス・インスタレーション—— を展開し、CCBT内のみに留まらない、植物館や公開されたばかりの埋立地をはじめとする公共空間で発表を行いました。 公開収録形式で配信する本活動報告会では、2025年度アーティスト・フェロー全員と、企画の具体化に伴走してきたメンターが一堂に集結。作品や企画の背景、制作過程で生まれた思考や試行錯誤、ここでしか語られないエピソードを共有します。モデレーターには、2024年度アーティスト・フェローである布施琳太郎氏を迎えます。 また本報告会では、次年度のアーティスト・フェロー募集に向けた新たな活動テーマも発表予定です。CCBT現地で、あるいはオンラインから、ぜひご参加ください。

上田麻希 展覧会「Aerosculpture ver.2『匂う森』」

岸裕真 展覧会「平行森林 Parallel Forests」

土井樹 展覧会「あたらしい天気」

藤嶋咲子 展覧会「Re: Play」

山内祥太 展覧会「In Between…Us?」
プレイヤーズ

上田麻希
Ueda Maki
嗅覚アーティスト

岸裕真
Kishi Yuma
アーティスト

土井樹
Doi Itsuki
音楽家、複雑系研究者、Alternative Machine Inc. シニアリサーチャー
社会性生物の群れの同期現象などをテーマに研究を行うとともに、 人工システムを含む「他者」が持つ固有の経験や感じ方を、その存在自身の立場から理解するための手段をテーマとして作品制作を行っている。主な展覧会に「ALTERNATIVE MACHINE」(2021年、WHITEHOUSE) 、「海の見方を忘れた」(2022年、Jinnan House)、「MONAURALS」(2023年、WHITEHOUSE)、「Harsh Listening」(2025年、LEESAYA)。主な音楽作品に『Peeling Blue』(CD、2017年)。

藤嶋咲子
Fujishima Sacco
アーティスト

山内祥太
Yamauchi Shota
アーティスト

清水知子
Shimizu Tomoko
文化理論、東京藝術大学教授
愛知県生まれ。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科准教授。専門は文化理論、メディア文化論。著書に『文化と暴力—揺曳するユニオンジャック』(月曜社)、『ディズニーと動物——王国の魔法をとく』(筑摩選書)、共訳にジュディス・バトラー『アセンブリ』(青土社)、『非暴力の力』(青土社)、アントニオ・ネグリ+マイケル・ハート『叛逆 マルチチュードの民主主義宣言』(NHKブックス)、デイヴィッド・ライアン『9・11以後の監視』(明石書店)など。

津川恵理
Tsugawa Eri
建築家、ALTEMY代表
2015年早稲田大学院修了。2015〜2018年組織設計事務所勤務。2018〜2019年文化庁新進芸術家海外研修員としてDiller Scofidio+Renfro(NY)勤務。2019年に神戸市主催神戸三宮駅駅前広場コンペ最優秀賞受賞を機に帰国し、ALTEMY代表として独立。東京理科大学、法政大学、東京電機大学院、日本女子大学非常勤講師。 神戸市阪急神戸三宮駅前「サンキタ広場」(2021年)、山口情報芸術センターYCAM「Incomplete Niwa Archives」展示制作(2021年)、HOSOO GALLERY「庭と織物– The Shades of Shadows」西陣織共同開発/展示構成(2024年)、まちの保育園 南青山(2024年)、渋谷公園通り2040デザインコンペ最優秀賞(2024年)などに従事。 国土交通省都市景観大賞特別賞、土木学会デザイン賞優秀賞、東京藝術大学エメラルド賞、日本空間デザイン賞、他受賞。

関治之
Hal Seki
一般社団法人コード・フォー・ジャパン 代表理事

水野祐
Mizuno Tasuku
法律家、弁護士/シティライツ法律事務所
九州大学グローバルイノベーションセンター(GIC)客員教授。Creative Commons Japan理事。Arts and Law理事。グッドデザイン賞審査員。note株式会社などの社外役員。テック、クリエイティブ、都市・地域活性化分野のスタートアップから大企業、公的機関まで、新規事業、経営戦略等に関するハンズオンのリーガルサービスを提供している。著作に『法のデザイン −創造性とイノベーションは法によって加速する』(フィルムアート社)、連載に『新しい社会契約〔あるいはそれに代わる何か〕』(WIRED JAPAN)など。

布施琳太郎
Fuse Rintaro
アーティスト
スマートフォンの発売以降の都市における「孤独」や「二人であること」の回復に向けて、自ら手がけた詩やテクストを起点に、絵画や映像作品、ウェブサイトの制作、展覧会のキュレーション、出版などを行っている。 主な活動としてプロジェクト「パビリオン・ゼロ」(2025年、葛西臨海公園、コスモプラネタリウム渋谷など)、個展「新しい死体」(2022年、PARCO Museum Tokyo)、キュレーション展「惑星ザムザ」(2022年、小高製本工業跡地)、ひとりずつしかアクセスできないウェブページを会場とした展覧会「隔離式濃厚接触室」(2020年)など。著書として『ラブレターの書き方』(2023年、晶文社)、詩集『涙のカタログ』(2023年、パルコ出版)。

四方幸子
Shikata Yukiko
キュレーター、批評家
十和田市現代美術館館長、美術評論家連盟会長、「対話と創造の森」アーティスティックディレクター。多摩美術大学・東京造形大学客員教授、武蔵野美術大学・情報科学芸術大学院大学(IAMAS)・京都芸術大学非常勤講師。「情報フロー」というアプローチから諸領域を横断する活動を展開。1990年代よりキヤノン・アートラボ(1990-2001)、森美術館(2002-04)、NTTインターコミュニケーション・センターICCと並行し、インディペンデントで先進的な展覧会やプロジェクトを多く実現。国内外の審査員を歴任。著書に『エコゾフィック・アート 自然・精神・社会をつなぐアート論』(2023年)。共著多数。




