アート・インキュベーション
山内祥太 公開ミーティング「リゾーム的制作の実施と公開」

開催概要
2025年度CCBTアーティスト・フェロー山内祥太のプロジェクト「未知との遭遇」は、「未知なるものとは何か」という問いを出発点に、言語の枠組みに依存しない、新たなコミュニケーションの形を構想する試みです。その一環として、都市公園で発表予定の展覧会「In Between… Us?」の制作過程を共有する公開ミーティングを開催します。 プロジェクト「未知との遭遇」の特徴は、作家一人の構想を完結させるのではなく、多様な専門性を持つメンバーや環境との関係のなかで、表現が形を変えながら生成されていく「リゾーム的」な制作手法にあります。リゾームとは、本来は地下茎を意味する言葉で、中心や起点を持たず、複数の方向へと伸び広がりながら、各所に生成の拠点をもつあり方を指します。本プロジェクトでは、作家のアイデアを起点としながらも、表現が一つの完成像に回収されることなく、分岐やずれを含みながら立ち上がっていくプロセスそのものを重視しています。 本公開ミーティングでは、アーティストである山内祥太をはじめ、ディレクター、エンジニア、パフォーマー、造形師など、異なる専門性を持つメンバーが参加します。観客に向けて語るトークショーの形式ではなく、普段山内が行っている制作ミーティングを拡張し、生の様子を公開することを目的としています。 試行錯誤が繰り返されるプロセスの断片に触れ、制作チームの思考の軌跡を垣間見る機会です。ぜひお気軽にお越しください。
※状況に応じて適宜休憩や、屋外での検証等を行う場合があります。開催時間内は自由に入退場いただけます。
プロジェクト「未知との遭遇」
「未知なるものとは何か」という問いを出発点に、言語の枠組みに依存しない、新たなコミュニケーションの形を構想するプロジェクト。パフォーマンス&インスタレーションとして屋外での発表を予定しており、未知なる存在と人間が重なり合っていく瞬間を描く。未知なる存在は、公園の中に息づくように光や音を介して現れ、人間の身体は次第にその光と共鳴し、やがて言葉なき交信がはじまる。観客はその過程を目撃しながら、存在の境界が揺らぐ瞬間に立ち会うことになる。

CCBT「アート・インキュベーション・プログラム」とは
CCBTのコアプログラムのひとつである「アート・インキュベーション」は、クリエイターに新たな創作活動の機会を提供し、そのプロセスを市民(シビック)に開放することで、都市をより良く変える表現・探求・アクションの創造を目指すプログラムです。公募・選考によって選ばれる5組のクリエイターは、「CCBTアーティスト・フェロー」として、企画の具体化と発表、創作過程の公開やワークショップ、トークイベント等を実施し、CCBTのパートナーとして活動します。
プレイヤーズ

荒井優作
Arai Yusaku
音楽家
1995年生まれ。神奈川県出身。音楽を中心に活動。近作に写真家の身体を主題とした「a two」(2023年)や「溶けゆく言葉」(2021年)、butaji とのユニット butasaku での「forms」(2022年)などを発表。コンセプチュアルな制作ワークショップ「音楽の方法」(2024年)、「公開制作と演奏」(2025年)などの企画多数。

金秋雨
Qiuyu Jin
キュレーター/ リサーチャー
日本大学芸術学部写真学科卒業、ドイツ・マインツ大学に交換留学。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科にて修士課程を修了、現在は同専攻博士後期課程に在籍。専門は映像史、写真史、鑑賞者研究。実験映像のキュレーションと観客の記憶形成に関心を持ち、実験映像プラットフォーム「non-syntax」を共同設立。2021〜2024年には日本大学芸術学部にて助教授を務め、教育・研究の両面で視覚文化と地域実践をつなぐ活動を行った。

神道朝子
JINDO Asako
アートマネージャー / リサーチャー

曽根光揮
Sone Koki
クリエイティブディレクター/デザインエンジニア
1990年生まれ。東京藝術大学 大学院映像研究科メディア映像専攻 修了。 CGによる映像やインタラクティブメディア作品の制作を中心に、それらの基盤となるシステムやツールのエンジニアリングまでを幅広く手掛ける。 2019年より東京大学大学院情報学環 非常勤講師 2025年より東京藝術大学 芸術情報センター特任助教

高見澤 峻介
Takamizawa Shunsuke
アーティスト / エンジニア
1993年、山梨県生まれ。2016年に東京芸術大学 美術学部 先端芸術表現科を卒業し、2019年に東京芸術大学大学院 映像研究科 メディア映像専攻 主席 修了。現代の視覚環境とコミュニケーション技術の社会的および技術的基盤を、「火」や「光」といった原始的なメディアを通じて作品を制作している。

山内祥太
Yamauchi Shota
アーティスト

三好彼流
Miyoshi Karu
アーティスト
2001年大阪出身。東京を拠点にパフォーマンス、絵画、映像、インスタレーションなどを用いて制作。服が身体や精神に与える影響をテーマに、一部を巨大化させた服を用いてパフォーマンスを行う。主な展示、2025年「大蹴球」(グリーンヒルズ緑山フットサルパーク 東京都)2024年「場の脂肪」(Token Art Center 東京都)主な参加した舞台2023年山内祥太「汗と油のチーズのように酸っぱいジュース」(KYOTO EXPERIMENT 京都府)2021年山内祥太「舞姫」( 寺田倉庫 東京都 パフォーマンス)

田上碧
Tagami-Aoi
ヴォーカリスト
2014年頃より、身体そのものを楽器として用いた歌唱とポエトリーリーディングを軸に、屋外から劇場、ギャラリーまで幅広い場で活動を行う。2019年、半年間のインドネシア滞在を経て声の即興演奏と作曲に取り組み始め、2020年には歌、語り、特殊発声による演奏を織り交ぜたソロパフォーマンス作品「触角が無限にのびる虫」を発表。2022年以降は自作曲の弾き語りを中心に活動し、ファーストアルバム『きらきらするすべて』(2024年)をリリース。