ミートアップ
創造性をひらく仕掛けづくりー世界の都市における実践

開催概要
登壇者:Alistair Hudson(ZKM館長)*オンライン、Kimchi and Chips(アートコレクティブ)、Melissa Mongiat(Daily tous les jours 共同創設者) モデレーター:小川秀明(CCBTクリエイティブ・ディレクター)
CCBTでは、原宿への移転・リニューアルオープンに際して、アーティスト、デザイナー、研究者、技術者、文化従事者、市民──多彩な立場を有する人々が集う場を創出し、世界や都市の動向を参照しながら、共創のための足がかりを検討するオープニングトークを開催します。 本オープニングトークでは、世界の都市から異なる背景やアプローチをもつパネリストを招き、アートとテクノロジーで都市やコミュニティ、そこに暮らす人々と関わりながら、よりよい都市の実現に働きかける実践を紹介します。こうした事例を通じて、すべての人が持ち合わせている「想像力」を喚起し、人々の創造性がひらかれた社会の実現に向けて起こすべきアクションについて検討します。また、その取り組みを持続可能な仕組みとして定着させていく可能性についても考察します。 登壇者には、「ユースフル・ミュージアム(Useful Museum)」を提唱するドイツ・ZKMの館長・アリスター・ハドソン氏、アート・科学・哲学を同じ地平で捉え、その交差点を大規模なインスタレーションを通して探求する韓国のアートコレクティブ・キムチアンドチップス、公共空間をキャンバスに今日の共生の在り方を再発明するカナダのデザインスタジオ・Daily tous les joursからメリッサ・モンジャ氏を迎えます。また、CCBTクリエイティブ・ディレクターの小川秀明がモデレーターを務め、世界の実践を共有します。ぜひ、お気軽にお越しください。
タイムライン(予定)
16:30〜16:40 イントロダクション 16:40〜18:00 [第1部]プレゼンテーション パネリスト: ・Alistair Hudson(ZKM館長)*オンライン登壇 ・Kimchi and Chips(アートコレクティブ) ・Melissa Mongiat(Daily tous les jours 共同創設者) 18:00〜18:10 休憩 18:10〜19:00 [第2部]ディスカッション、質疑応答 モデレーター:小川秀明(CCBTクリエイティブ・ディレクター)
アクセス
LIFORK HARAJUKU(渋谷区神宮前1-14-30 WITH HARAJUKU 3F)
原宿駅東口より徒歩1分、明治神宮前〈原宿〉駅2番出口より徒歩1分
ZKM(カールスルーエ・アート・アンド・メディア・センター)

© ZKM | Center for Art and Media, Photo: ARTIS – Uli Deck
1989年に設立されたZKM(カールスルーエ・アート・アンド・メディア・センター)は、デジタル時代における芸術の開放的な概念を世界的に体現している。ZKMでは、学術的なコレクションとアーカイブ研究が、メディア・アートに関する芸術的探究と密接に結びついている。こうした連携を通じて、20世紀から21世紀にかけての芸術とメディアの進化を提示し、創造する。
展覧会、シンポジウム、出版物、コンサートプログラム、デジタルフォーマットを問わず、芸術と技術が社会、科学、ビジネス、政治と対話するプラットフォームとして機能し、メディアとデジタル世界が人間に及ぼす影響を検証し、より深く理解することをZKMは目指している。
Kimchi and Chips(キムチ・アンド・チップス)

ANOTHER MOON Photo: Jochen Tack
Kimchi and Chipsは、アート、科学、そして哲学が交差する領域を探求する大規模なインスタレーションを制作することで知られる。彼らの実践は、これらの分野を、同じ地形とみなしながらも異なる視点から描く地図として捉え、相対論的物理学や仏教思想の概念を織り交ぜながら展開する。コードや光学、構造、AIに至るまで、すべての技術的要素を自ら設計し、これまでに200を超えるコードライブラリをオープンソースとして公開している。作品を通して、アートとテクノロジーがいかにイメージや知覚、相互作用を形成するかを探りながら、観客やコミュニティとの関わりを通じて、社会的・都市的文脈におけるメディアアートの可能性を切り開いている。
Daily tous les jours(デイリー・トゥ・レ・ジュールズ)

Daydreamer Photo : Leah Tribett
Melissa MongiatとMouna Androasにより、2010年にモントリオールで設立。インタラクティブアート、ストーリーテリング、パフォーマンス、都市デザインを融合させた新しい実践領域で活動し、21世紀の共生の在り方を再発明している。世界60以上の都市で常設・仮設のインスタレーションを手掛け、人々が日常的に共有する公共空間をキャンバスに、都市の変容に人々が主体的に関わることを促す。これまでにUNESCO Creative Cities Shenzhen Design Award(大賞)、Knight Cities Challenge、Fast CompanyによるInnovation by Design Awardなど、数々の賞を受賞している。
プレイヤーズ

Alistair Hudson
カールスルーエ・アート・アンド・メディア・センター/ZKM 科学芸術最高責任者
現代美術のキュレーションにおける豊富な知見と、アート・テクノロジー・社会の関係に対する深い洞察を兼ね備え、キュレーターとして国際的に活動する傍ら、数々の美術館館長を歴任している。元マンチェスター市立美術館館長およびマンチェスター大学ウィットワース美術館館長。同大学において、「ユースフル・ミュージアム(Useful Museum)」という社会的責任と変革を仲介する美術館の役割を提唱し、「ユースフル・アート名誉教授」の称号を授与されている。また現在、ファン・アッベ市立美術館(オランダ)、キューバのINSTAR(ハンナ・アーレント芸術活動研究所)、イエルバブエナ芸術センター(米サンフランシスコ)等が参画するオンラインアーカイブプロジェクト「Asociación de Arte Útil」の共同ディレクターを兼任。 また過去には、グライズデール・アーツ副館長やミドルスブラ・インスティテュート・オブ・モダン・アート館長のほか、英国政府美術品コレクションのキュレーターや、ターナー賞、アルテス・ムンディ賞をはじめとする美術賞の審査員も務めている。

Kimchi and Chips
アートコレクティブ
ミミ・ソンとエリオット・ウッズにより2009年に設立された、ソウルを拠点とするアート&テクノロジーデュオ。アート、科学、哲学をそれぞれ独立した領域としてではなく、同じ世界を異なる角度から捉える地図として位置づける。相対論的物理学と仏教の思想を融合させた「Drawing in the Air」(虚空に絵を描く)シリーズをはじめ、現代におけるイメージの本質を探る大規模なインスタレーションを制作。作品に用いるコードや光学部品、構造体、電子機械・装置、AIにいたるまで、すべてを独自に設計・開発している。「Light Barrier」(2014年)では、ライトフィールド投影を駆使し、煙霧に立体像を浮かび上がらせる革新的な表現が話題となった。韓国国立現代美術館、ドイツのZKM(カールスルーエ・アート・アンド・メディア・センター)、イギリスのサマセット・ハウス、オーストリアのアルス・エレクトロニカなど、作品はオープンソースの実践を通して世界有数の美術館などで発表・展示されている。

Melissa Mongiat
Daily tous les jours共同創設者
2010年、Mouna Andraosと共同でDaily tous les joursを設立。 UQAM École de design で学士号、イギリス・ロンドンのCentral Saint Martins College of Art and Designで修士号を取得し、同校ではレスポンシブな環境に焦点を当てた研究ユニットを共同設立する。またCentre de Design de l’UQAM、Molior、Xn Québec の理事も務めている。

小川秀明
Ogawa Hideaki
CCBTクリエイティブディレクター、アルスエレクトロニカ・フューチャーラボ芸術監督